大黒さん(福相大黒尊天)

 大黒さん(大黒尊天)は「だいこくさま」「だいこくさん」の呼び名で、庶民の間で人気のある縁結び、商売繁盛、開運、家内安全の神様として親しまれています。普通の大黒様は、大きな袋を肩に掛け、右手に打出の小槌を持ち、米俵の上に立っておられ、その顔はニコニコと笑っておられ、七福神の一人として古くから非常に親しまれた神様でありました。元々はインドの神様であったのが仏教の守護神となり、因幡の白兎の神話に登場されるオオクニヌシノミコトと結びつき現在のお姿となりました。


 福相大黒尊天は
徳風会初代竹谷聰進先生が墓相、陰徳積みと共に自ら感得され、人々に勧められてきました。

 福相大黒尊天は頭巾や肩に掛けた大きな袋と右手に結んだ土印により陰陽のバランスと子孫繁栄を表しています。乗られる丸型の台座にも陰陽の力を秘伝の手法にて彫刻しています。その周囲には田畑・蔵・舟・二股大根を刻み衣食住の安定を祈念しております。また、左足を一歩踏み出された、からせいからどう)に移る形相はまさに走り出さんというお姿をされています。別名「走り大黒」といわれ、皆様の願い事を迅速に解決できるようにお働きれているお姿をしています。

 これら特徴は、初代竹谷聰進先生により私共の祖父の代より福相大黒尊天彫刻の作法と共に御指導いただき、二代目竹谷聰進先生からは特徴を変えず生命力と活力あふれる若々しいお姿をとの御指導の下に現在のお姿になりました。
 私共 柿本常光はそれらご指導を忠実に守りに彫刻させていただいております。

初代竹谷聰進先生
御指導時
二代目竹谷聰進先生
御指導 初期の頃


左側の初期のお姿から右側のお姿を経て現在の形となりました。

 福相大黒尊天像はその大きさにより良い寸法(吉寸法)で造像する都合上、御身丈6寸8分(大型)では上記右の写真の通り丸型台座の上部には迦葉台はありません。
 御身丈5寸2分(中型)と3寸2分(小型)には迦葉台があります。
あくまでも表す寸法の都合ですので、吉凶に障りません。

【福相大黒尊天の大きさ】
大型(花葉台無):身丈(6820.6cm 総丈 30.3cm
中型(花葉台有):身丈(5215.6cm 総丈 25.8cm
小型(花葉台有):身丈(32)  9.7cm 総丈 15.6cm

 

 大黒さまの縁日は、十干のはじめの「甲」(きのえ)と十二支のはじめの「子」(ね)と一番初め同士で一番縁起のよい日と言われる「甲子」(きのえね)の日とされて、この日には京都市左京区大原の大黒山北寺様、群馬県利根郡みなかみ町の大黒山東泉寺様で甲子大祭を行っています。

 御真言は「オンマカキャラワソワカ」と言います

福相大黒尊天が祀られているお寺です

大黒山北寺 京都市左京区大原小出石町669の1
 御本尊の福相大黒尊天、御分身
 観音堂の福相聖観世音菩薩 を
 開山泰清院日寛上人のご指導頂き彫刻させて頂きました 
大黒山東泉寺 群馬県利根郡みなかみ町須川851